TALK

YASUYUKI
OKUMURA
MITSUIRO
YOSHIDA

ものづくりには
「これで終わり」がない。
だから前向きに生きて
いける。

奥村 泰之

Q/S本部 生産部


福井県立春江工業高校機械科卒。

生産技術職の募集に応じ、1995年の入社後プラスチック製品の生産現場一筋。高校時代はラグビー部に所属し「当時鍛えた体力が今の仕事に活きているかも」と話す。

吉田 光彩

Q/S本部 生産部


福井大学工学部物質工学科卒。

入社後、産業資材品やブランド品の営業を経て生産部に配属。学生時代は素粒子分野を専攻するかたわら、バドミントンに打ち込む生活を送った。

社長のプレゼンの熱さに惹かれ、
企業研究を。

― お二人の所属している生産部、具体的にはどんな仕事をしている部署なんですか?

奥村:住宅の床下強度を高めるためのプラスチック製品を作っている部署です。射出(しゃしゅつ)成形という方法で「家が建ってしまうと見えなくなる」という物ばかり作ってますね。

― 射出成形ってどんな作り方なんでしょう?

奥村:簡単に言うと、米粒みたいなプラスチック原料を機械に放り込んで、熱加えて溶かして注射器に送る、みたいな作り方です。金型の中に入れると製品ができ上がるという、たい焼きみたいな作り方というか。射出成形はプラスチック製品の主流の製造法ですね。

― 射出成形以外にもいくつか方法があるんですね。「建ってしまうと見えなくなる物」だと、周りの方から「会社で何やってるの?」って聞かれた時に困ったりしませんか?

吉田:工事現場などにある規制機材の「プラガード」はブランドとしてある程度確立されてるので、周りに説明する時にはちょっと借りてますね(笑)。自分の部署で作っているわけではないけど、外で見かけることが多いので説明するには通じやすいかなと。実際に「それ知ってる」っていう反応もありますし。

― 奥村さんは生産計画課にも所属されているわけですが、毎日のスケジューリングみたいなことをやっているんですか?

奥村:そうですね。どの機械に何の材料を入れるだとか、納期に合わせて製造の優先順位決めたりだとか。事務仕事メインかというとそうでもなくて、現場が忙しければ現場に出たり、倉庫で在庫確認することもあったり。毎日、仕事の流れはバラバラです。

― 工場の外にも出ることあります?

奥村:基本的には工場内ですけど、たまに外注先に行くこともあります。

吉田:たしかに、製造現場って毎日同じことをやってるようなイメージあるかも。現場にいて物を作って、定時になって帰るみたいな。僕も学生の時はそう思ってましたから。

奥村:学生さんにとってはちょっとイメージしづらい職種かもしれないですね。

― お二人とも福井出身なんですか?

奥村・吉田:そうです。

― ということは、就活も最初から福井の企業を狙っていたと。

吉田:県外に出る欲がなかったので(笑)県内企業の中で探していきました。大学で学んだこととの関わりにはあまりこだわらず、面白そうな企業を友達にも聞きながら絞り込んでいったという選び方です。正直言って、八木熊を最初から知っていたというわけではなくて。

― 学生の言う「面白い企業」の基準って何でしょう?

吉田:例えば、企業説明会のブースで見せる社長のキャラクターとか伝わってくるメッセージって判断基準になりますね。八木熊のことは友達からの又聞きで、実際にブースに行ってみたら面白い社長だなって感じて。

奥村:僕は工業系の高校出身なんですけど、吉田くんと同じで八木熊が何をやってる会社かはよく分かってなかったですね。大学生に比べて就活の情報収集力は弱いかなとも思うし、学校の先生に勧められるまま採用試験を受けたという流れで。でも、こうやって長く勤められてるので先生の判断は正しかったんだろうなと。

― お二人から見て、八木社長はどんな方として映っているんでしょう?

奥村:喋りやすいですね。こちらからも緊張せずに話しかけられるというか。

吉田:新しいことに対して率先してやる性格だなと感じます。

― 吉田さんは、社長自らプレゼンテーションしている会社説明会の洗礼を受けている世代ですもんね。

吉田:社長の魅力に惹かれて採用試験受けた人多いと思いますよ。自分の経験でというと、社長のプレゼンを見て「受けてみよう」って思って、そこから初めて企業研究したというくらいで。社長に出会うまで八木熊のことはまったく知らなかった。

― 吉田さんは入社後すぐ生産部に配属になったんですか?

吉田:もともと開発志望でして、最初は営業に配属になって、その後工場勤務になりました。工場のことはまだまだ分からないことがいっぱいで、ご迷惑かけることも多くて。

奥村:吉田くん、もともといい噂聞いてなかったので(笑)マイナスからのスタートだったからむしろ良かったのかも。

吉田:え?なぜそんな噂が……何やってたんですかね……いろいろバカなことやってたんでしょうか(笑)。

奥村:でも、来た時に比べたら仕事も早くなってきた。成長感じるよ。

吉田:ありがとうございます! 奥村さんにはいろいろフォローしてもらってホントにありがたいなって。仕事していて、自分でうまくいったと思っても奥村さんの仕事見てるとまだまだだなあと。仕事は丁寧で早いし、欠点みたいなものが見つからない。自分にとっての「目指す人物像」だなって思います。

「一度試しにやってみよう」と
言える
環境がうれしい。

― 奥村さんは入社して20年以上になりますが、八木熊という会社についてどんな印象を持たれていますか?

奥村:働きやすい会社ですね。他社と比べるとすごく人間関係に恵まれているなあと思いますし。

吉田:社内の雰囲気悪くないですよね。

奥村:雰囲気の悪さはぜんぜん感じない。八木熊って安心して勤められるような会社だと思う。

吉田:僕の知る範囲で、人間関係で辞めた人の話というのも聞いたことないし。

奥村:製造現場にいる者としては、いろんなことをやらせてもらえる雰囲気もありがたい。現場から声を上げられる環境があって、プラスチック成形をやっているので「試しにこんなもの作ってみよう」とか、安全対策のために手すりを作ってみたりとか。

― 奥村さんって温和そうな印象なんですが、吉田さん、叱られることあります?

吉田:ありますよ。特に危険なことをするとすごく怒られますね。もちろん自分が悪いんですが。あと、何かと機械を故障させますし(笑)。

― 生産部に長く勤めている間で、忘れられないようなトラブルってありました?

奥村:吉田くんもなかなかのもんだけど、僕、吉田くんより機械壊してるんじゃないかな。

吉田:初めのうちはありますって(笑)。

奥村:「面倒見切れんから会社辞めてくれ」って冗談交じりに言われたこともあったし。機械が壊れた時って自分で直せる範囲なら修理するんですけど、やっぱり業者さんにお願いしないといけないこともあって。そうすると時間もお金もかかるので、できるだけ自分で直そうと必死にはなりますよね。でも、機械は直せばいいんですよ。壊れたら。それよりもケガだけはしないようにすごく気をつかいますね。

― トラブルはやっぱり機械周りのことが多いんですか? 作る数を間違えたことなどはあったりします?

奥村:数を間違えたことはありますね。樹脂の材料を間違えて作ってしまったり、注文と違う物を作ってしまって出荷直前まで行ったこともあった。確認のために箱を開けたら違う製品が入ってるという…… 。

― 生産部のみなさんを思い浮かべて、現場に携わっている方に共通するキャラクターってあります? 「こういう人が生産部に向いている」というようなことでも。

奥村:前向きな性格の人ですね。すぐ「できません」って言うんじゃなくて、とにかく一度考えてできる方法を考えてみる。考えるところから始めないと進まないので。

― プライベートでもそういう心持ちなんですか?

奥村:うーん……。

吉田:そこまで考えてないかな。楽観的でそこそこ楽しければと(笑)。

― そういう楽観的な性格は大切だったりします?

吉田:一時の落ち込みを引きずるとダメかなとは思います。僕自身が引きずるタイプなので(笑)。叱られてずっと落ち込んでいると別のミスを引き起こしかねないし、場合によってはケガにつながることもある。気持ちの切り替えがすぐできる人の方が向いているかもしれないです。

― お二人とも10代の頃からそういう性格だったんですか?

吉田:楽観的ですね。言い方を変えれば「落ち着きがない」ということにもなるんでしょうけど。

奥村:物事に対しては、すぐ「できない」とは言わずに「試しに1回やってみようか」みたいな性格だったと思います。昔の自分を自己分析すると。

― 吉田さんはまだ就活の記憶が鮮明に残っている年齢だと思うのですが、就活中の学生に向けてアドバイスをいただけますか?

吉田:自分が思っていた会社に入れたとしても、自分がやりたい仕事に就けるかどうかは分からないです。そもそも、やりたい仕事ができる人自体が少数派じゃないかと。希望通りの配属にならなかったとしても、自分のいる場所で夢を見つける方に気持ちを切り替えると前向きに生きていけるんじゃないかなと思います。

奥村:今の仕事のことで言うと、普段は社外に出ることが少ないし、作っている製品も「縁の下の力持ち」的な物なので、正直言ってそんなに華やかなイメージじゃないです。それでも、ものづくりって「これで終わり」というのがないし、八木熊には次から次へといろんなことを試せる環境も整ってる。自分にとっての生きる原動力って、そういうところにあるのかなと。

― 今まで携わった仕事でいちばん面白かった物って何でした?

奥村:物自体というより、今まで手作業でやっていたことを自動化できた瞬間にすごく面白みを感じましたね。先輩もできなかった領域に自分たちが到達できたので。八木熊は120年企業だけどプラスチックに関しての歴史はまだまだなので、工夫できるところは山ほどあるんじゃないかと。

― 機械を壊しながらも先輩を超えていくというのがいいですね。

吉田:自分たちが進化するために必要なマシントラブル、ということにしておいてください(笑)。