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ふのり

目次

ふのり(布海苔)とは?

「ふのり」は海藻の一種で、春から夏にかけて外海に面する岩礁土や潮間帯に繁茂する一年草です。次の3種類に分類されます。

 

紅藻類 - カクレイト目 - フノリ科・フクロフノリ ・マフノリ ・ハナフノリ

 

「ふのり」は紅紫色で表面は粘滑光沢があり、管状で不規則に分岐した長さ10センチ位の枝が出ており、枝の基部は細くくびれています。
このようなふのりの原藻を水洗し脱塩して天日にて漂白処理したものが「板ふのり」で、古来からこれを煮て糊として用いられています。

 

ふのり(原藻)の産地

五島列島、対馬(長崎県、甑(こしき(鹿児島県、和歌山県、四国地方、日高(北海道、三陸海岸(宮城県、岩手県、韓国 など

ふのりのいろいろな用途

ふのりは様々な用途に使用されています。

  • 生地(絹織物)の糊付
  • 女性の髪洗い
  • 食用として(海藻サラダ、味噌汁の具など)
  • 陶器の絵付け時の絵の具の中に混ぜる
  • 建築における白壁等の接着剤として
  • 建築中の柱の保護紙用接着剤
  • 蕎麦のつなぎ
  • お相撲さんの「さがり」の硬化剤

織物におけるふのりの使われ方

ここでは、当社の取り扱いしている板布海苔の使われ方についてご紹介します。

製織用生糸(経糸)の糊付

羽二重、ちりめん等製織時の経糸に耐摩擦性や接着剤として板布海苔に水を加えて煮て濾した液状のものを使用します。
 

● 綛かせ糊付け法
羽二重軽目等の糊付に綛ごと糊液の中に浸漬し、その後脱水乾燥して糸繰、整経へ回します。

布海苔
柔軟剤
水10リットルに対し5~20g
水10リットルに対し3~10g 

 

つぼのり法
羽二重重目、ちりめん等に使用する経糸生糸を数本合わせ揃えたものを糊液を入れた糊箱の中を通して糊付します。経糸の対摩擦性と生糸間の接着が主目的です。

 

布海苔
白蝋、柔軟材
水10リットルに対し2~4g
少々

 

 

京友禅引き染め用糊(マフノリ、フクロノリ使用)

 

布海苔
豆 汁
水10リットルに対し1~5g
少々

 

上記の糊液を絹布に塗布し、乾燥後染めを行います。

上記配合は、原反の状態によって濃度が異なります。

 

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よくあるご質問

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