cross-talk

クロストーク

SCROLL FOR CONTETS

SCROLL FOR CONTETS

八木熊ならではの強みを
生かして、
“熱い仕事”をしていきたい。

営業職

S.K.

2014年入社

入社後3年間、商社部門の営業を経験した後、4年目から現在まで「KYシリーズ」をはじめとする安全保安用品の営業として奔走している。東京営業所勤務。

開発職

H.Y.

2014年入社

入社以降一貫して変わらず現在の部署で「KYシリーズ」をはじめとする安全保安用品の開発を行っている。工場勤務。S.K.とは同期。

TALK.01

商社営業の仕事について

S.K.さんは、最初は商社営業をされていたんですよね?

S.K

入社して3年間、商社部門の営業を行っていました。私が担当していたのはプラスチック関連の商品だったのですが、ひとくちにプラスチックと言っても、商社として非常に幅広いジャンルの商品を扱いますので、常に勉強が欠かせませんでした。商社営業の仕事としては、大きく2つに分かれます。ひとつは既存顧客へのルート営業。もうひとつは新規顧客の開拓です。

H.Y

新規開拓先は、どんなふうに探していたの?

S.K

いろんなケースがあるけど、まず自分で売りたい商材を決めて、次にその商材を売り込みたい業界を決めて、それからネットでその業界の企業を調べてアポイントを取っていくという感じかな。みんな結構自由にやっているイメージだよ。

なるほど。アポを取ると、どれくらいの確率で興味を持ってもらえるものですか?

S.K

これも一概には言えないのですが、イメージとしては、半分くらいのお客様には何かしら興味を持ってもらえていたような気がしますね。

H.Y

半分って、確率としては結構高いよね。

S.K

そうかもしれない。お客様も新しい情報を常に探しているし、業界によっては八木熊のネームバリューがあったりするので、そんなに怪しまれたりはしないかな。

商社営業として、どんなことを心がけていましたか?

S.K

私はとくにスピード感を大切にしていました。たとえば見積り依頼などに対しても、できるだけスピーディーにお返事することを心がけていました。もしも返答に時間がかかる場合でも、その間何も連絡しないのではなく、「いつまでに提出します」など、途中経過をこまめに報告するようにしていました。お客様を不安にさせてはいけませんから。
また八木熊は、125年以上の歴史を持つ商社だけあって、営業としての礼儀や立ち居振る舞いをしっかり指導してもらえます。さらに、営業だけでなく社員全員が、「八木熊人」としての心構えが書かれた「八木熊フィロソフィー」という冊子を持って、それを規範に行動していますので、そうした仕事への姿勢、対応の誠実さなどについては、会社全体として信頼してもらえていたのではないかと思います。

TALK.02

メーカー営業の仕事について

S.K.さんは4年目からは、メーカー営業に移られたんですよね?

S.K

そうですね。今はで「KYシリーズ」などの安全保安用品の販売をしています。メーカー営業では、自社ブランドの製品を販売するのですが、八木熊のKYシリーズは20年以上前から作り続けているので、道路工事関連業界においては、知名度はけっこう高いです。なので、はじめてアポを取るお客様であっても「ああ、八木熊さんね」という感じで受け入れてもらえるので、そういう意味では助かっています。

お客様としては、道路工事関連の企業さん限定になってくるのでしょうか?

H.Y

やはり道路工事関連企業がメインではありますが、最近はそれ以外の業界にもターゲットを拡げています。

S.K

そうなんです。道路工事現場や建設工事現場だけでなく、工場施設内の労働安全用途としてのバリケードや防災向けとしても活用してもらえるので、そういったところにも提案しています。

H.Y

さらに、現時点では、交通を「規制」するための機材として、バリケードなどを販売しているのですが、「規制」ではなく「安全・安心」と再定義する取り組みも行っています。工事現場の交通規制のための製品、という考え方ではなく、暮らしのさまざまなシーンにおける「安全・安心」を実現する商品群として展開していきます。

S.K

より大きな視点からKYシリーズの価値を再発見し、可能性を拡げていきたいと考えています。

TALK.03

開発の仕事について

八木熊における開発の仕事内容を教えてください。

H.Y

八木熊の開発は、1から10までのすべてをやりきる、という感じですね。新製品の企画・構想にはじまり、実際の設計や、試作品の製作、試験、改良、量産のための生産方法の検討など、製品づくりの最初から最後まで、全部の工程に関わっています。

そうなんですね! けっこう大変そうですね。

H.Y

やらなくてはいけないことが多いので、もちろん大変な面もあります。でも、自分のやり方で自由に進められるので、非常にやりやすいですし、達成感もすごく大きく、開発という仕事を通じて自分の成長を実感できるのは非常に魅力的だと思います。

新製品の開発というのは、どのように始まるものなんですか?

H.Y

「KYシリーズ」などの自社ブランド製品に関しては、営業とお客様のところに同行したり、一緒にブレインストーミングすることによってユニークで新しいアイデアを出し合ったりして考えます。

S.K

そうそう、こんなのがあったらお役にたてるんじゃないかとかね。

H.Y

現場にはどんな課題があるのか、作業効率をもっと上げるためにはどんな機能があればいいのか、安全性を高めるためにどんな工夫が必要かなど、現場をよく知り、現場で作業する方の立場で考えていくというのはすごく大事です。そういう意味でも営業同行時のお客様の生の声にヒントが隠れていたりするものです。

新商品のアイデアが出たら、その後どんなふうに開発が進んでいくのでしょうか?

H.Y

簡単なラフスケッチを書きながらデザインの構想を練り、それをもとに2DCADで設計図を作成。続けて3DCADで詳細設計図をつくっていきます。そして、その3DCADのデータをもとに、コンピュータ上で強度のシミュレーションをします。積み重ねて収納する際に荷重がかかる部分の強度が足りているか、もし人が座ったとしても耐えられるか、などを細かくチェックしていきます。そして、もし弱い部分があったら、その部分の厚みを厚くするなどの改善を加えていきます。詳細設計図が完成したら、金型を発注し、その金型で試作品を作ります。そして、できた試作品を使って、実際に人が座ってみたり、わざと乱暴に扱ってみたり、落下させてみたりと強度試験を繰り返します。そこで問題点が見つかれば、また設計図に戻って図面を修正し、金型も修正します。そして最終的に試作品テストに合格すれば、やっと工場での量産化ラインの検討に入っていく、という流れです。設計というと「図面を書く」という仕事をイメージをされるかもしれませんが、図面を書いた後もたくさん仕事があります。

なるほど、それだけの手間をかけて、丁寧に開発していくんですね。
既存製品のバージョンアップやバリエーション製品の開発だけでなく、まったく新しいジャンルの製品をゼロから開発することもあるんですか?

H.Y

はい、あります。そもそもKYシリーズは、日本におけるプラスチック製バリケードのパイオニア的存在ですし、付随する「おもし」もプラスチックから業界初のゴム製へと進化させたりしています。

S.K

バリケードは、現場の美化と軽量化目的で、鉄からプラスチックに進化したわけなのですが、設置した後は強風が吹いても動かないように「おもし」で固定します。

H.Y

最初に開発したのはプラスチック製のおもしで、中が空洞になっていて、そこに砂や水を入れて使うタイプのものでした。対抗品は鋳物製のものですが、鋳物製は落としたりすると割れたり、道路に傷が入ったり、作業者も怪我をし危険です。そうした課題を解決しようと、おもしをゴム製へと進化させシリーズ化したのです。

S.K

ゴムにもいろいろな種類がありますが、比重が高いゴムは充分おもりとして機能します。

H.Y

ゴムだと、落としても割れないですし道路も傷つかない。足に当たってもクッション性があるので怪我しにくい。そのうえ耐久性も抜群で、鋳物よりも長持ちするくらいです。かなり最強のスペックをもった製品じゃないかと思っています。

S.K

八木熊ではこれまで、プラスチック成形品だけでなく、ゴム成形品も多数取り扱ってきました。他にもソーラーと高輝度LEDの組み合わせや、蓄電池と乾電池のハイブリッドなど様々なノウハウを生かして独創的な製品を作り上げてきました。

なるほど。ここでも八木熊の強みが発揮されているんですね。
では、どんなときに仕事のやりがいを感じるか、改めて教えてください。

S.K

私はやっぱり、自分が納めた製品が街中で実際に使われているのを見たときに、いちばんやりがいを感じます。車で走っていると、一般道路や高速道路付近でよくKYシリーズの製品を見かけますので、そういうときは嬉しいですね。

H.Y

私もやっぱり同じですね。あと、先にもお話しましたが、製品づくりの1から10まで携われるので、自分らしく仕事ができますし、自分のアイデア・オリジナリティを形にできる。そこは八木熊の開発ならではのやりがいだと思います。

仕事をするうえで、どんなことを心がけていらっしゃいますか?

H.Y

他人優先で仕事をする、ということを心がけています。つまり自分の仕事よりも他の人の仕事、自分だけで完結する仕事よりも、他の人が関わっている仕事を優先するようにしています。そうしないと全体として仕事が円滑に進行していきませんからね。

S.K

なるほど、それはすごくいいことだよね。

H.Y

それと、いかに効率的に仕事を進めていけるか、ということを常に考えながら仕事をしているかな。たとえば図面を書く際にも、後から修正することを見越して、修正しやすい形式で書いていくというのもそのひとつ。あと、修正ができるだけ少なくすむように、不確かなことがあれば、先回りして確認してから進めるなどもポイントだと思います。確認するのに手間がかかるけど、それをしておくと修正が少なく済むので、結果的に早く仕事が進んで、効率が上がるので。

S.K

私は、自身の営業スタイルとして、お客様を訪問する際は、必ず何らかの提案や役に立つ情報などを携えて伺うようにしています。例えばご挨拶だけに伺うとか、雑談だけをしに伺うとかはせず、忙しい中で大切な時間を割いてもらうわけなので、お客様にとって実のある訪問にしたいと思っています。

H.Y

まったく同感だな。自分がお客様の立場だったとしても、絶対その方がありがたいよね。

ところで、自社ブランド製品の
開発・販売をメインで行われているとは思いますが、
それ以外に、ODMも行われているんですよね?

H.Y

はい、ODMもやっています。お客様からの「こういった製品を作りたい」というご依頼を受けて、八木熊でデザインから量産まですべてを担当します。最終的に設計や仕様がOKかどうかはお客様が決められるのですが、基本的な開発の流れとしては自社製品の場合と同じです。
※自社ブランド品製造に係るOEM発注と、お客様のプライベートブランド製造に係るODM「Original Design Manufacturing」の受注。どちらも八木熊開発が責任もって設計デザインを行なっています。

お二人が一緒に取り組んだODMのプロジェクトもあるんですか?

S.K

はい、あります。少し前にやった「ホヤぼーや」プロジェクトは、自分的にとても熱い案件だったので、みんなの助けを借りて無事納品できたときは、感無量でしたね。

H.Y

同期であるS.K.と一緒に仕事ができたということが、すごく嬉しいことでしたし、チームで力を合わせて乗り越えていくことのやりがい、喜びを改めて知ることができました。

S.K

まさにその通りだよね。また熱い案件をもってくるから力を貸してよ。

H.Y

もちろん、喜んで!

PICKUP
PROJECT

東北6県に拠点をもつ工事関連業界の大手企業さまからのご依頼によるODM。気仙沼市の観光キャラクター「海の子 ホヤぼーや」で単管バリケードを制作するというプロジェクト。ホヤぼーやが持つ「サンマの剣」は、必ず左の腰に刺さってなくてはいけないなど、キャラクターのデザインが厳しく決まっていたため、デザイン規定から逸脱せずに、いかに強度をもたせるかが一番のポイントだった。何度も図面を書き直し、ベストなバランスを追求した。キャラクターの微妙な色の見え方を調整するのにも工夫を重ねている。