廃プラ回収、再生原料化、
環境配慮型製品で
循環型社会の
構築に貢献
環境マテリアルプランナー事業は、持続可能なプラスチックリサイクル循環型ビジネスを目指し、八木熊が長年培ってきた幅広い商社力と、プラスチック成形メーカーとしての技術力を掛け合わせた取り組みです。たとえば農業用ビニールフィルムや、建築土木現場で排出される廃棄プラスチックなど、再利用の可能性が高いものをお客様から引き受け、原料として再利用できるよう提案しています。
今日、プラスチック製品の廃棄が自然環境に及ぼす影響が世界的な問題となっています。2020年には中国が産業廃棄物の受け入れを中止し、プラスチック業界は産業廃棄物の処理問題に直面しています。
他方、日本では2022年、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)」が施行されました。同法はプラスチック関連事業者に対し、次のような取り組みを求めるものです。
- 製品の設計・使用の合理化による廃棄物の排出抑制
- 自ら製造・販売したプラスチック製品の自主回収
- プラスチック製品の再資源化
当社はプラスチック成形メーカーとして、「作る責任」「使う責任」を掲げ、また、プラスチック原料を取り扱う商社として同法に沿った取り組みを進めています。
建築・土木、繊維、農業、自動車など、
プラスチックに関わるお客様の
課題を解決します。
産業廃棄物をリサイクルしたいと
考えている
産業廃棄物処理の費用を
毎月支払っている
環境に関する法律や事例を知り
チャレンジしたい方
環境問題などSDGsを意識した
取り組みを行いたい
「建築土木」「繊維」「農業」「自動車」
関係者の方
用途提案から受託製造まで
ワンストップ。
コストをかけ処分する
廃プラを「資源」に
プラスチック成形品の技術力を誇るメーカーと、多様なプラスチック原料を扱う化学品専門商社としての顔を持つ当社が、これまでのノウハウを活かして事業者様の問題解決につながる提案をします。
コストをかけ処分していたプラスチックを「新たな資源」にすべく一貫製造体制を整え、「回収」「造粒」「成形」の三要素に基づき次のような業務に取り組んでいます。
- 廃棄プラスチック(成形ロス=PIR)、使用済みプラスチック(PCR)の買い取り
- 洗浄、粉砕、造粒(コンパウンド)
- 素材用途の提案
- 再生プラスチック原料の販売
- 再生プラスチック原料を使用した成形品の受託製造
自然環境に関する法整備が進む一方で、廃棄や回収における手続きはより複雑化しています。当社では設計部門やプランニング部門なども専門知識を共有し、法令遵守を念頭に緻密な再生プランを企画しています。
マテリアルリサイクル技術向上で
高品質・低コストの両面を追求
当社ではバージン原料(石油精製原料)と遜色ない機能性を持つプラスチック原料を実現すべく、独自の洗浄・配合・改質技術の向上に日夜努めています。
その一環として2024年、マテリアル素材技術開発部門の拠点『環境マテリアルR&Dセンター』を稼働させました。高品質と低コストの両面を追求するお客様に、用途開発・設計で応える体制を整えています。
建材、繊維、土木保安、自動車、食品容器、医療、家電、雑貨などの業種を対象に、
下記のようなマテリアルリサイクルに取り組んでいます。
主要材料
PP、PE、PVCを中心に、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチック問わず。
形状
成形ロス、ダンゴ、粉砕、再生ペレットなど。
マテリアルリサイクル事例
建設現場で不要となった
三角コーンの再資源化への取り組み
安全保安用品の三角コーンは、建設現場で消耗品として扱われる製品です。工事が終わればほとんど再利用されることなく廃棄物として処分されています。
しかし、三角コーンはリサイクル可能なプラスチック素材で製造されていて、適切に回収すれば再資源化が可能です。当社はこの点に着目。回収して再製品化できれば、廃棄プラスチックの発生量抑制、製造時のCO2排出量の削減効果などが期待できると考えました。
これら三角コーンの再利用については、大成建設株式会社より相談を受け、協働事業を実施。建設現場で不要となった三角コーンを適切に回収し、三角コーンを再製品化する実証実験を行っています。
実験では、「再生三角コーン」の物理特性、耐候性などの検証を行った後、さらにまた回収して再資源化の上、建設現場で試用する予定です。これを繰り返すことで、三角コーンのリサイクルループの構築を目指します。
当社は三角コーンなどプラスチック類の再資源化の取り組みにより、廃棄物の発生量抑制、CO2排出量削減など、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
廃プラスチックの循環利用
プラットフォーム
『iCEP PLASTICS』に加入しています
持続可能なプラスチックリサイクルを実現するため、当社はさまざまな領域のプロフェッショナルとパートナーシップを結んでいます。
その一つが『iCEP PLASTICS』。当社が参画する廃プラスチックリサイクルのトータルコーディネートのプラットフォームです。
当社は廃プラスチックの再生樹脂化、物性検証、独自の成形技術とネットワークを用いた再生プラスチック製品の開発製造を担当。法令を遵守し、確実なリサイクル事業を行うサービスに取り組む企業として関わっています。
『iCEP PLASTICS』のウェブサイトへ
『はばたく中小企業・
小規模事業者300社』に
当社が
選出されました
『はばたく中小企業・小規模事業者300社』は中小企業庁による表彰制度で、《経済社会構造の変化に対応して事業変革や新規事業に挑戦し、地域経済や日本経済の成長への貢献が期待できるモデルとなる中小企業》※を対象とするものです。※中小企業庁ウェブサイトより引用
当社は2023年度表彰において、産業廃棄物となったプラスチック再原料化技術の開発、ならびに同技術を活かしたプラスチック資源の循環に取り組む事業再構築が評価され、300社の一つとして選出されました。